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第17回文学フリマ 読書感想文⑩ C-35・DAISY CHAIN制作委員会さん 『DAISY CHAIN vol.13』 その3

文学フリマで買った、『DAISY CHAIN制作委員会』さんの新刊感想をただ書くだけのもの、またまた久しぶりに更新。諦めてなるものか!!

「帰りの電車の中で読もう」と考えて鞄に入れて持っていき、ロッカーの中にしまっておいたら持ち帰るの忘れて家でも読めなくなるという事案が、片手で足りないぐらい発生したのが遅れた主原因。という、言い訳(笑)


(注=あくまで個人的感想です。また、作品のネタバレが普通に入っちゃいます。思いのまま書き記したいので推敲も行わないから、誤字・脱字があるでしょう。すべて含めて、こんなやつだとご了承ください)

第4話 オレンジ・アディクション 宮野繭子さん
=また個性的な文学が生まれたものだ。何かの嗜好に壁を感じることは、趣味から病理までさまざまなものであるが、この作品では心因性=心の病理性という観点をとりいれ、オレンジへの嗜癖をつなげ、主人公たちの動きに絡めている。しかし、言ってしまえばオレンジである部分は表現の上っ面でしかない。どちらから始まって、どちらから絡んでいるのかはわからないですが、1行目から嗜癖は進行しているのだから。
 この作品は、言ってみれば独白に近い。けれど、明け透けにはなれていない。慣れるのに必要な回数を、こなせずに生きてしまったのか……考えれば考えるほど、理解できない理解に痛む。もちろん、それだけハマっているのですが

主人公の女性は、ある時から頭がオレンジの男と夢で出会うようになる。不思議に思いながらも、彼女は普通の生活をこなす。その中、直近の後輩の男性社員がオレンジを食べないと落ち着かないという。不思議な接点を見出しながら、夢の中でまたオレンジ男とである女性。そして、後輩からある夢を見ていると告白される。それは、彼女が最初に出会って贈ったネクタイからの夢。それをきっかけに、男性は新たな道を探すという。女性は応援するように見送るも、その後の言動は不安定になり、やがてオレンジを食べなければ落ち着かなくなる。

ざっくり書くと訳がわからなくなってきますが(笑)、要は何かへの欲求願望が何かで呼び起されて、夢として自己暗示して求めようとする……それを、オレンジに嗜癖する現代病として表現しているのかな。オレンジであること、作中で出てくる心因性の病気として判定はともかく、彼女はかなり早い段階から、後輩に久方ぶりの求めていたものがあり、それが後輩からの夢の告白だけで終わったことに、それまでかわしていた思いがつぶれてしまった。そして、後輩が求めていたオレンジを求め、変わろうとしている……作中でも触れられてしまったが、確かにフランツ・カフカの『変身』を連想される、何とも言い難い変化の仕方だ。芋虫だろうがオレンジだろうが、人間をやめるほどの変化の先に、何があるのか? ただの逃避だろう。しかし、それでもよかった……オレンジ頭なら、見えないし、見られない。本当に、現代病だ。

 面白かったし、何よりも描き方が丁寧でよかった。これからもがんばって書いてもらいたい。できれば長いのを、もっとドロドロとしていってほしい(笑)


第5話 東京変化 瑞穂はじめさん
=「師匠、今回は短めの作品だなぁ」なんて思っていたが、内容は実に濃厚。いつもながら、取材量が多いのがよく見て取れて、おそれいる。ぼくにはとてもできない(遠い目)

かつての東京五輪開催前、国際舞台となる前に大きく変わりつつある東京で、その変化の波に飲み込まれていってしまった河童=水上生活者の姿を、ある事件から翻弄される人々の動きを軸に描いていくミステリー作品。

端的にいえば、そうなる。そして、この物語は過去の事件を筋書きにそっていくように調査していく、これまた独白的なストーリ。しかし、主軸となる水上生活者を女性として描き、その女性が勤めている民間貿易会社に入ってきた新入社員の女性、その二人の交流から物語が始まっていく……その描き方・テンポの良さ・時代考証と描写が巧みな文章がよく、刑事さんと同じく『2人』であると思い込んでしまった。
 ただ、それでも、刑事さんはもっと水上生活者の事をきっちり調べ上げれば、早くに怪しむことはできるのではないかと考えてしまった。だって、遅くとも気づけるということは、早くにも気づける。それが遅すぎたことへの筋書きが少し薄く、ち密な中で浮いてしまったかなと感じてしまったのが、ちょっと残念。最後も、書下ろし短編の終わりとしては弱いかも? やっぱり瑞穂さんは長編がいいっすよ、めっちゃ大変でしょうが(笑)

とにかく、関心と驚きに満ち、勉強になった作品でした。お疲れ様です。好き勝手言ってすいません!


第6話 漫画「娘」「K.N.K」 阿部ポリブクロウさん
=「娘」
「ナンの布団で眠りたいぜ オ~イエ~♪」
 娘よ、なぜ父のそんな替え歌を、古いと返せる!! あと、このおやじ! 前の漫画の電車の中にいた髪の毛がカレーになってるおっさんとほぼ同じじゃないか!? がっかりだよ! ちょっと絵がうまくなっている気がして、余計にがっかりだよ!! ストーリーは、気にならない!!!

(※=この人の作品における、がっかりだよ!はexcellent!と同じ評価です)

=「K.N.K」
この人、『HUNTER×HUNTER』が好きとみる。
序盤は(ある意味)まともだと思ったら、後半はやっぱりな世界観。私も昨日の土曜、日帰り出張で観光はいっさいできずに京都⇔新横浜間(朝6時半出発・帰宅21時)を新幹線で往復したから怒りはわかるが、高崎から4時間半もかかる上に電車とタクシー併用しないといけない場所って時点で、断れや!! ムキムキやないか!! 先読みと自意識にかける言動に、がっかりだよ!!! 最終ページのアフロ櫛君(仮)の顔、男前やなっ!!

まったく、楽しませるんだから!! おわり!!!






もう迂闊に感想書くなんていわねぇぞ!!










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第17回文学フリマ 読書感想文⑨ C-35・DAISY CHAIN制作委員会さん 『DAISY CHAIN vol.13』 その2

文学フリマで買った、『DAISY CHAIN制作委員会』さんの新刊感想をただ書くだけのもの、また久しぶりに更新。

時節柄、仕事柄、年末進行だから仕方がないッス。だから、漫画・テラフォーマーズにドハマリしたのも関係ない。じょうじ!

(注=あくまで個人的感想です。また、作品のネタバレが普通に入っちゃいます。思いのまま書き記したいので推敲も行わないから、誤字・脱字があるでしょう。すべて含めて、こんなやつだとご了承ください)


第2話 イツデ・モア・エル 彩世梨緒さん
=幻視、ようやく解ける(笑) この作者さんも何度目だろう、読むの。毎回楽しませてもらっていますね。女性目線から描かれる恋愛ストーリー、登場人物の掘り下げや設定がうまく、それぞれのコミカルな掛け合いを交えた描き方が作風と言えるほどにこなれていて、さくさく読める。

ただ、今回はコメディタッチな部分は控えて、純粋な恋愛ものに仕上げられている。それも、中学生から大人までの、喜怒哀楽が詰まった恋心、それが最後まで淡く、深かったのがよかった。悲しいけれど。

少女マンガが好きな主人公が、ふとしたきっかけで見つけた一冊の少女マンガ。それには、自身の学生時代に出会った彼との出来事が事細かに描かれていた、その彼の名前を付けられて。そこから、主人公の回顧からその出来事=両思いながらすれ違うしかなかった子供な恋心が揺れ動き、大人となった主人公にある行動をとらせて、すれ違いの真相が『彼から語られる』事となる……正直、つらいだろうなと思う。しかし、ややベタなストーリーかなとも思ってしまった。描かれ方がうまく、最後のおっと思わせる展開があってよいのだが、予測も経ってしまうので。これまでのコメディタッチを楽しんできたものとしては、そういった面が薄れてしまったのが残念、という読者の我儘な気持ちもあるのかも(笑)

しかし、よく思春期と大人の心理描写を交えながら、うまく描くものだ。大人になりきれていない訳でも、大人びているわけでもないと思うし。楽しませてもらえました。


第3話 坂口逸汰の事件 二月の鴨さん
ギャップ・ガス・ゴイ。ほんわかしたストーリーの後にこれとは、編集にやられた。彩世さんとは全く別次元なのに、しかし、共通も感じるからだ。作者さんのプロフィール的に、本当に心配してしまった。大丈夫ですよね?


-3億円以上する、精密かつ美術品にまで仕上げられる、スイス製の高級時計がある。制作方法はいたってシンプルで、時計職人が完全オーダーメイドで部品一つ一つから作り上げ、年単位で組み上げていくだけ。そのこだわりがすさまじいが、文字通り部品1つが欠け、歯車1つが狂ってしまうだけで、3億が終わってしまう。高い価値は、1ミリの狂いで破綻する-

この作品を読みながら、それを思い出しました。奇怪にも、高級時計と家族関係がつながり、ハマった。

太陽で目を妬いた青年の独白で物語は幕を開け、部品の欠けた幼少期から歯車の狂い出す青年期の体験が語られ、やがて現在に至る訳を、悪くないと思えた女性との関係を切れる(しかし、それが繋がりであるともしているか)程の失いを犯して未完成に堕ちた、結末までの独白で幕を閉じる。ある1人の男性の、破滅論と言える。頭が良すぎると、普通が普通でなくなるのかと、最初は思った。ただ読み終えると、そんな事とは関係なく、ただ欠けたのを埋めようとしているものを探して、迷走している中で、埋められるものがころころと代わり、無くなって、じゃあどうすればいいのかとなって……箱の中を埋めるのじゃなく、箱の外と中を一緒にしてしまう、全てを暗にしてしまったのかな、と感じました。それが明に転んだのが、彩世さんの方に思えてきて仕方がない。あの彼女は、探し物から潤んでも目を逸らさなかった、逃げなかった。こちからも逃げてないが、難しいな言い方……しかし、感情には複数の答えがあるもんだ。

楽しめましたが、作風的に好みが分かれそうだ(笑) 個人的にはこっち方面で、とことん突き詰めて、ほかのジャンル要素も加えて、長めのストーリーも描いてほしいですね。




つづく!

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第17回文学フリマ 読書感想文⑧ C-35・DAISY CHAIN制作委員会さん 『DAISY CHAIN vol.13』 その1

文学フリマで買った本の感想をただ書くだけのもの、久しぶりに更新。前回感想でやる気を出し過ぎて、その後の多忙もあってかなり間を空けてしまったけど、まあこんなもんでしょっ!

ぼちぼち読んで、ぼちぼち書くんだ。

③ C-35 DAISY CHAIN制作委員会さん「DAISY CHAIN vol.13」

ここはもう、中身をわざわざチェックしなくても問題なく楽しめるところ。特に今回は作風のバラティに富んだ構成になっているようで、楽しみにしていました。こういう信頼をおける作家さんを、アマチュアで見つけられるというのが文学フリマの凄いところなのかもしれない。ええ事言うなぁ、俺(笑)

でも感想は真面目に書きますよ!


(注=あくまで個人的感想です。また、作品のネタバレが普通に入っちゃいます。思いのまま書き記したいので推敲も行わないから、誤字・脱字があるでしょう。すべて含めて、こんなやつだとご了承ください)


1話 マインド・サーカス 永岡敬章さん
=正直、まだ幻視コレクションが続いているのかと思った。それほど、この作品の世界観は酷くもろく、危うい不安定な幻視にさらされる。けど、とてもリアルなテーマでもあった。でも、あってはならない。しかし、これはそもそも有るのか? あってはならない有るものの、無いもの探し。言葉としてはむちゃくちゃだが、そう言いたい。

催眠療法から派生した『夢の世界を実体感する』システム=マインド・サーカス。その実験台に選ばれた青年、その研究論文を書こうとする天田、その助手役のキヨコ。この3者間の『仲』から、主人公の青年が体験していくマインドサーカスの現象=夢世界の体験・実験が序盤は描かれていく。それはとても(実現性はともかく)理に叶っている『中』を描いているように見えた。けれど、青年が夢で視た(後にこれが最初かも怪しくなる)鳥男との邂逅から、世界が壊れて、違う『中身』の夢世界にループしていく。同じ世界は2度続かず似て非なり、それが現実なのか夢なのか、どこにでも最後は現れて『マインド・サーカス』の言葉をトリガーに襲ってくる鳥男(鳥男も含めてシステムのトリガーと言えるのかな。システム自体がマインド・サーカス内の夢でなければ)は、実在か非現実か。そもそも青年は『どこにいる自分が正しい』のか、『誰』であることが始まりなのか。その終わりが描かれないままループが続いていく結末は、いい終わり。こんなもの、分かっちゃいけない。狂ってんだから。それが、分からないのが恐ろしいよ、青年。

とにかく惑わされて、朧な幻に思考が狂わされる。これも夢か、現実か。逃げるか廃れるか、どちらが早くても、もう遅い。その流れによどみがなく、描写も丁寧に狂っていて、気付いたら私も『中』にいた。

それでも、少なからずはっきり言えるのは、夢を実体験することでその実体験が現実へとすり替わり、夢が遠い過去の幻想へとなり得る、そんな危険な遊びはやりたくないし、遊びでは終わらないだろう。

時代が時代なら、地球が汚れない代わりに、終わらない戦争が始まっていると思う。

いやぁ、面白かった。私はこういうダークグレーな世界が好きなので。



さあ、この調子でいくぞ! 多分!!



つづく!

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第17回文学フリマ 読書感想文⑦ E-01・雲上回廊さん 『幻視コレクション‐失われた一葉の架空‐』 ラスト

文学フリマで買った、雲上回廊さんの本「幻視コレクション」、感想文ラスト! 

ゴールだ……GOAL!! まるで昨日の本田のシュートの様な気分の良さ!


……俺、熱を入れる方向を間違えてますよね? ま、いっか!



(注=あくまで個人的感想です。また、作品のネタバレが普通に入っちゃいます。思いのまま書き記したいので推敲も行わないから、誤字・脱字があるでしょう。すべて含めて、こんなやつだとご了承ください)


5話 invisible faces 著:高村暦さん
=俺はそもそもこの人の作品を読むために買ったのに、最後に感想を書くことになっちゃった。前回読んだ『匣と匠と匣の部屋‐wir‐』(以下、『匣』)が素晴らしくよかったのだ。前にこのHPで感想も書かせていただいたのですが、ひとことで言うと「すばらしき悲劇」となるかな。しかし、今回は『幻視=幻想的な、妄想的な』というイメージテーマのある小説集の中の掌編である事から、『匣』とは違う作風なのかな、と感じていた。見本コーナーで軽く立ち寄んだ感じからも、そう受け止めていた。

しかし、読み終えて、読み返して、考察すればするほど、やはり「すばらしき悲劇」と言えた。ただし、カラーが違う。『匣』は白で、『invisible faces』は黒。物語が進むにつれて静かに溶け消えていく感覚を与えてくれた『匣』と違い、『invisible faces』はじわじわと広がる真っ黒な真相・感情が頭の中に広がって、妄想させられて、埋め尽くされて終わっていく。それでも同じなのは、終わるしかない走馬灯の中を覗かされるような、喪失的・退廃的な、どうしようもなさを感じてしまうからだと思う。そして、私は真っ黒な方が大好物である。だって、目を閉じるだけで同じになって、イメージしやすいから。死にたくはないし、殺したくはないけどね。正直、主人公はこのイメージによく潰されなかったと思う。


物語は、主人公の男性の一人称で進んでいく。貧しい下賤なカメラマンとしての生活、それでも彼女とのささやかな幸せを感じられる生き方、彼は彼女を壊したい思いを抱き葛藤する。自分の撮る写真の異質、マニュアルな遺書を忍ばせる自分を当然と捉え、彼女との生活を理性で受け止める(本能から受け入れられないのではないか?)ような思考……全てが現実であり、進行している話であると思わされるが、これは回顧録……上記で書いた、走馬灯を覗かされる感覚そのままだ。最後のエピローグ的な現実が、酷く淡白で、理解しろよと言われているようだった。彼女の仕事は正直分かっていた。それまでの展開で、主人公と同じく真っ白な仕事ではないだろうと、察するさ。そんなオチに関心する事よりも、終わった現実と妄想をまじ合わせて動かし、進行していく描き方がうまくてそれどころではないのだ。作品の前説として編集者の秋山さんが紆余曲折を経て・文学的挑戦、と書かれているが、さもありなん。現実的に陥ってしまう幻視(病)として受け止められてしまう、ひどく重い。けれど、すばらしく読み込んで主人公の思考をふかぼりしたい作品だ。主人公の真相・時間の流れなんかも思い描き、パネルにしようと思ったが、思い切って文章で書く気にもなった。面倒になった訳じゃないですよ(笑) あまりネタバレばかりも失礼だし……

最後に、主人公の思考ルーチンだけ、自分なりに思うところをそのままに書いてみようと思います。飛ばすのを推奨します(笑)

彼女とのささやかな幸せが、普通のカップルであることが、きっかけから終わりに至るまで、普通のものではないと感じていた。自分の仕事(アングラ・エロ系のカメラマンか。スカウトされた『今までにない本』は、死んだような写真がとれる=さも本当の死姦・殺害の画をとれるからとして? 名前を出さないのは主人公のためになるのは当然だし、出版社としてもあとくされなく逃げやすいだろう)や彼女の仕事(夜のお仕事。最後の子供の経緯からみて、本番あり風俗か)でそれが募っていき、カップルごっこを終わらせたい=自分の手で、といった葛藤を思うに至る。しかし、彼女との喧嘩からそれが変わっていく。なぜ、写真に撮れないのか……自分の写真は死がうつる、彼女を殺してしまう……葛藤の中で描いたそれを、主人公は結局否定している・否定したい自分がいる、その中で彼女と撮った証明写真。笑いあった2人、死が見えない写真に、主人公の心は変わった。それでいて退廃していくのは、この後に彼女に誰とも知らない子供が生まれて新たな心の葛藤が生まれる中、亡くなってしまったからだろう。しかも、自分が撮っていたホールが(元教会で、挙式も思い描いた場所)葬儀場となるのだから……黒から白へ、また黒へ……この走馬灯は、何も間違っていない。ただ、悲劇なのだ。すばらしく、重く、暗く、どうしようもなく、終わってしまった。破かれた遺書は、死に方すら分からなくなってしまった暗示か、はたまたトリガーか。

なんにせよ、彼に未来視はない。あるとすれば、亡き彼女との幻視である。






これにて、完! 好き勝手に書いてすいませんでしたが、それだけ好きなので勝手したのです。てへぺろ。


おそまつさまでございました。








あ、まだ2冊あるんだ。う、うん、頑張るぞ!




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第17回文学フリマ 読書感想文⑥ E-01・雲上回廊さん 『幻視コレクション‐失われた一葉の架空‐』 その4

文学フリマで買った、雲上回廊さんの本「幻視コレクション」、感想文その4。もう少しでゴールだ……まさか、2冊目でこんなに熱が入るとは思わなかった。面白いのが悪い(暴論)


(注=あくまで個人的感想です。また、作品のネタバレが普通に入っちゃいます。思いのまま書き記したいので推敲も行わないから、誤字・脱字があるでしょう。すべて含めて、こんなやつだとご了承ください)

4話 残った夏 著:言村律広さん
=油断した。前回3話でリアリティな現代劇に戻ったからだ。ここまで異彩なファンタジーが出てくるとは思わなかった。タイトルはそういう事かと(笑)だが、ある意味こういった異世界ファンタジーやSF要素は、最も幻想的なものを表現している。リアリティとは遠く、けれど身近にあってほしい、多くの子供が想像してきた妄想劇。それでいて、舞台設定が細かく念密さを感じさせるあたり、大人の活劇である。最初、呼称や舞台から突飛で奇異な印象を抱いてしまうが、読み込めばしっかりと作られたストーリーであるのが分かっていった。第2の地球で起こる戦争を、片面の国家から様々な戦いを強いられていく人間模様を描いていく、王道の物語なのだ。正直、ファンタジー系はとんと読まなくなり、SFはもっとほど遠い。だから少し戸惑ったが、話を読み進める程に、問題はなくなっていった。そこで力士マンである。特殊能力とはいえ力士を具現化して戦わせるなんて、ファンタジーを超えて科学的な表現だ(作中の能力全体、そういったものではありますが)。それが双方の国家で、長距離破壊兵器として描かれるのがまたいい。核ですか(笑)それでいて笑い飛ばすこともできなかったのは、それまでの話の構成がうまく、真剣さがあったからだ。オチのブラックな考えは大好物。私利私欲は嫌われるが、それに人の命がかかっていれば、文句はつけにくくなる。強い人間の真っ白な戦いが描かれてきた中、最後に弱さ・黒さを見せてくれた。期待以上に楽しめた。こういう描き方・楽しみ方もあるのだな・・・

あえて注文をつけるなら、もっと長いお話で読んでみたい。パッと出て出番が終わってしまうキャラクターが多く、まとめてまとめて描かれ過ぎているかも。もっとも重厚に掘り下げてくれれば、もっと違う感情の高ぶりが出てきそうだからこそ、おしい気がします。人の事を言える立場ではないのですが(汗)

とにかく、面白かったです。ごっつぁんです。


さて、最後か……ていうか、俺はそもそもこの人の作品を読みたくて買ったのである。


また、パネルかな(笑)


つづく!!!!!

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