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第17回文学フリマ 読書感想文⑨ C-35・DAISY CHAIN制作委員会さん 『DAISY CHAIN vol.13』 その2

文学フリマで買った、『DAISY CHAIN制作委員会』さんの新刊感想をただ書くだけのもの、また久しぶりに更新。

時節柄、仕事柄、年末進行だから仕方がないッス。だから、漫画・テラフォーマーズにドハマリしたのも関係ない。じょうじ!

(注=あくまで個人的感想です。また、作品のネタバレが普通に入っちゃいます。思いのまま書き記したいので推敲も行わないから、誤字・脱字があるでしょう。すべて含めて、こんなやつだとご了承ください)


第2話 イツデ・モア・エル 彩世梨緒さん
=幻視、ようやく解ける(笑) この作者さんも何度目だろう、読むの。毎回楽しませてもらっていますね。女性目線から描かれる恋愛ストーリー、登場人物の掘り下げや設定がうまく、それぞれのコミカルな掛け合いを交えた描き方が作風と言えるほどにこなれていて、さくさく読める。

ただ、今回はコメディタッチな部分は控えて、純粋な恋愛ものに仕上げられている。それも、中学生から大人までの、喜怒哀楽が詰まった恋心、それが最後まで淡く、深かったのがよかった。悲しいけれど。

少女マンガが好きな主人公が、ふとしたきっかけで見つけた一冊の少女マンガ。それには、自身の学生時代に出会った彼との出来事が事細かに描かれていた、その彼の名前を付けられて。そこから、主人公の回顧からその出来事=両思いながらすれ違うしかなかった子供な恋心が揺れ動き、大人となった主人公にある行動をとらせて、すれ違いの真相が『彼から語られる』事となる……正直、つらいだろうなと思う。しかし、ややベタなストーリーかなとも思ってしまった。描かれ方がうまく、最後のおっと思わせる展開があってよいのだが、予測も経ってしまうので。これまでのコメディタッチを楽しんできたものとしては、そういった面が薄れてしまったのが残念、という読者の我儘な気持ちもあるのかも(笑)

しかし、よく思春期と大人の心理描写を交えながら、うまく描くものだ。大人になりきれていない訳でも、大人びているわけでもないと思うし。楽しませてもらえました。


第3話 坂口逸汰の事件 二月の鴨さん
ギャップ・ガス・ゴイ。ほんわかしたストーリーの後にこれとは、編集にやられた。彩世さんとは全く別次元なのに、しかし、共通も感じるからだ。作者さんのプロフィール的に、本当に心配してしまった。大丈夫ですよね?


-3億円以上する、精密かつ美術品にまで仕上げられる、スイス製の高級時計がある。制作方法はいたってシンプルで、時計職人が完全オーダーメイドで部品一つ一つから作り上げ、年単位で組み上げていくだけ。そのこだわりがすさまじいが、文字通り部品1つが欠け、歯車1つが狂ってしまうだけで、3億が終わってしまう。高い価値は、1ミリの狂いで破綻する-

この作品を読みながら、それを思い出しました。奇怪にも、高級時計と家族関係がつながり、ハマった。

太陽で目を妬いた青年の独白で物語は幕を開け、部品の欠けた幼少期から歯車の狂い出す青年期の体験が語られ、やがて現在に至る訳を、悪くないと思えた女性との関係を切れる(しかし、それが繋がりであるともしているか)程の失いを犯して未完成に堕ちた、結末までの独白で幕を閉じる。ある1人の男性の、破滅論と言える。頭が良すぎると、普通が普通でなくなるのかと、最初は思った。ただ読み終えると、そんな事とは関係なく、ただ欠けたのを埋めようとしているものを探して、迷走している中で、埋められるものがころころと代わり、無くなって、じゃあどうすればいいのかとなって……箱の中を埋めるのじゃなく、箱の外と中を一緒にしてしまう、全てを暗にしてしまったのかな、と感じました。それが明に転んだのが、彩世さんの方に思えてきて仕方がない。あの彼女は、探し物から潤んでも目を逸らさなかった、逃げなかった。こちからも逃げてないが、難しいな言い方……しかし、感情には複数の答えがあるもんだ。

楽しめましたが、作風的に好みが分かれそうだ(笑) 個人的にはこっち方面で、とことん突き詰めて、ほかのジャンル要素も加えて、長めのストーリーも描いてほしいですね。




つづく!

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テーマ : オリジナル小説
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