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第17回文学フリマ 読書感想文④ E-01・雲上回廊さん 『幻視コレクション‐失われた一葉の架空‐』 その2

文学フリマで買った、雲上回廊さんの本「幻視コレクション」、感想文その2。

今日こそは、短くまとめて書くぞ! 倍減らしだ!


(注=あくまで個人的感想です。また、作品のネタバレが普通に入っちゃいます。思いのまま書き記したいので推敲も行わないから、誤字・脱字があるでしょう。すべて含めて、こんなやつだとご了承ください)


2話 XMS/eXperience Management Syistem 著:佐多椋さん
タイトル長いわ~。直訳すると、「経験管理システム」。読み終えると、実に適応したタイトルであり、「やっぱり外面からか」と思えた。1話のはるかかなた師匠の作品は、主人公の内面における幻想・妄想を見せられたものに感じたけれど、この作品は主人公の外面が幻想・妄想的に変化していくのを感じる。要は、自分から作って視ている幻か、他者から作られた幻を視てしまっているかの差。わかりやすくあるが、それだけに狂気度合は増したと思う。私なら、主人公の立場にはなりたくない。要は、実験なのだろう。何を生み出すのかはわからないし、どんな選ばれ方かもわからない。けど、身勝手に壊されていくようなものじゃないだろうか。その展開がうまく、淡々としながら猟奇と不可解の色合いが濃くなっていき、最後まで一貫したのがシステマティックで作風に合っていた。コーディング(ソースコードのプログラム=きっかけの投げかけ)とパブリッシュ(ドキュメント作成=本編の映像)の仕分けがうまく、早くにコーディングを短縮したのも、読みこんで語録を調べればすべてに納得。調べすぎると幻想度合が薄れるし、やっぱり初見殺しではあると思いますが(笑)

しかし、システム的な実験を組み合わせる見せ方が、本当にうまい。少しずつ変えていって展開の動きと主人公の挙動を図るのはわかるが、細かいところで怖さを感じるところはあり、それが主人公がスルーしているのも、おかしいのだ。それを強く感じたのは、綿飴の屋台。最初にお金を払って、綿飴を作ってもらい、受け取ってまたお金を払う描写があった。最初、どういう事かわからなかった。まさか、男気・綿飴屋(※)なのか!? 正直、ミスだと思った。けど、次の章で全く同じ描写があるのだ! また、お金を払ってから綿飴を作ってもらい、受け取る時にお金を払う! なんなのだ、このエラーは。スルーする主人公は。管理者は。綿飴こわい。最終的には、そういった些細なズレも消してしまえるからか、修正でいくらでも。それを主人公は違和感を感じても、解答まではもっていけないのだ。このシステムにおいては、それもバグなのだろうから。

実にひやりとして、面白かった。話の練りこみやパブリッシュの(本当ならゆるくなっているのに)奇怪で不可解ながらキレイなまとまりの見せ方がうまくて、楽しめました。




※男気・綿飴屋=代金を50円だけ(割りばし代・機材光熱費・砂糖代・店主のパフォーマンス料)前払いで受け取り、店主は綿飴を作る。その大きさ・味・美しさから綿飴の適正価格をお客様に判断してもらい、50円以上の価値があれば追加料金が支払われる、お客様と店主のプライドを賭けたタイマン勝負。店主にリスクが高い様に思えるが、男気店主のレベルは総じて高く、男気綿飴の平均価格は約517円と、前払い額の10倍を超える。平均10倍超えは、食部門においては男気炒飯(平均約1182円 約11.8倍)と男気こんにゃく(平均約8927円 約148.8倍)の3種のみである。また、例え失敗して割りばしに黒い砂糖カスがくっついたものを渡されても、お客様は返金を求められないと男気法で決まっているが、代わりにケツバットで憂さを晴らせる。

なんか最後のほうで疲れたので、ここまで。毎日1つずつ書いていきたいです。がんばりますだおかだ。


つづく!!


テーマ : オリジナル小説
ジャンル : 小説・文学

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